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《光符「救世観音の光後光」》 No.1769 Spell <第十八弾> NODE(1)/COST(1) 術者:豊聡耳 神子 効果範囲:その他 発動期間:世界呪符 【世界呪符】 (自動α): 〔必要ノードがX以下のキャラクター全て〕は攻撃を行う事ができない。Xはこのカードにセットされているカードの枚数に等しい。 (自動γ): あなたのターン終了時、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕をこのカードにセットする。 【(自動γ): 〔このカード〕にセットされているカードが3枚以上になった場合、このカードを破棄する。その後、〔必要ノードが3以下の場のカード全て〕をデッキに戻し、シャッフルする。】 人々を世の苦しみから救う、まばゆい光。 Illustration:キレロ コメント 豊聡耳 神子のスペルカード 収録 第十八弾 関連 「豊聡耳 神子」 豊聡耳 神子/11弾 豊聡耳 神子/13弾 豊聡耳 神子/15弾 豊聡耳 神子/18弾 豊聡耳 神子/PR 豊聡耳 神子/PR2 場で「豊聡耳 神子」として扱われるカード 伝説の神仙チーム(連結) 奇跡の怨霊チーム(連結) 感情の創造チーム(連結)
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大学を卒業した私は、ちゃんとした仕事も見つからず、 バイトをしながらだらだらと毎日を過ごしていた 和「唯、またバイト首になったって本当?」 唯「うん……」 和「どうして? 凄くうまくいっていたのに」 唯「私、またドジしちゃって……」 和「そう、まあ仕方ないね……」 唯「ごめんね和ちゃん」 和「また新しいバイト見つけておくから」 唯「ごめんね、いつも迷惑ばっかりかけて……」 和「いいよ、全然。気にしないで」 和ちゃんはこんな私でも面倒を見てくれる 今もお金を借りっぱなしだ 早く返さないといけない 和「それはそうと、最近軽音部の皆とは会った?」 唯「ううん、皆忙しいみたいだし。最近はメールもしてないなぁ……」 和「そう……。あ、そういえば澪の書いた小説、今度映画化するらしいよ」 唯「え、ホント!?」 軽音部の皆とは、今ではほとんど連絡をとっていない 澪ちゃんは小説家としてデビューして、大ブレイク中だ あずにゃんはまだバンド活動をしているらしい ムギちゃんはどこかの社長になったという噂を聞いた 律ちゃんは……分かんない でも皆頑張ってるのに、私は何をしているんだろう…… 和「今朝ニュースでやってたよ 」 唯「ウソぉ~、全然知らなかった……」 和「澪恥ずかしがり屋だから、きっと黙っていたのね」 唯「そっかぁ……。すごいなぁ、澪ちゃんは。どんどん夢に向かって進んでいって……」 和「…………」 唯「私なんか、バイトさえ上手くいってないし……」 和「そんなことないよ、唯だって……!」 唯「ありがとう、和ちゃん。私、そろそろ行くね」 和「うん……あ、唯!」 唯「なあに?」 和「次はきっと上手くいくよ。だから、気にしちゃダメ」 唯「和ちゃん……。私、次こそはもっと頑張るね……!」 和「頑張れ。ファイト、唯!」 唯「(とは言ったものの、早いとこバイト見つけないとヤバいなぁ……)」 唯「(今月もあと3000円で過ごさなきゃ駄目だし……)」 唯「(和ちゃんにばっかり、頼ってはいられない!)」 テクテク……ピタッ 唯「ん?」 唯「この本は……」 映画化決定!! 今、最も話題の恋愛小説 「恋の方程式」著:秋山澪 唯「ホントだ、映画化するんだぁ」 唯「活字は苦手だから、読んでなかったけど……」 ペラペラ 唯「(結構面白そうかも……)」 ぐぅ~ 唯「…………」 ―――――――――――――――――― 定員「ありがとうございました~」 唯「結局買ってしまった……トホホ」 ガチャ。 唯「ただいまぁ、あずにゃん、帰ったよ~」 唯「あずにゃん?」 キョロキョロ 猫「ぅにゃあ~」 唯「おぉう、いたいた。よしよし、よしよし」 猫「ぅにゃぁ~」 カリカリ 唯「え、おやつ? はいはい、ちょっと待ってね」 カチャカチャ 唯「ほい、あずにゃん」 猫「ぅんにゃあ~」 ピッ 「――それでは、次のニュースです。 本日未明、都内の楽器店で何者かにより大量の楽器が盗まれるという事件が発生しました。 警察では、先日に引き続き、同一犯の犯行とみて調査を進めている模様です 」 唯「うわ、楽器ドロボーだって……大変だねぇ、あずにゃん」 猫「うんにゃあ」 唯「はぁ~今日も疲れたぁ~」 ゴロゴロ 唯「あーだる……」 ガサゴソ 唯「うわ、改めて見ると結構分厚いなぁ、この本……」 唯「とりあえず読んでみよう」 ペラペラ ~2時間後~ 女「ごめんなさい、男君。私、もう行くから」 女「さようなら……」 男「女っ!!」 男「……あのときの約束は嘘だったのか!? ずっと二人でいようって……」 女「……男君」 唯(ドキドキ) ぐぅ~ 唯「はっ! もうこんな時間だ!! お腹減ったよぅ……」 唯(続き気になるけど、先にご飯を食べよう) 唯「ええっと、冷蔵庫には……」 ガチャ 唯「ロクなものがないよぉ。今日もカップラーメンか……」 唯(なんか、憂が留学してから、ほぼ毎日カップラーメン食べてる気が……) 唯「憂のご飯が食べたい……」 テクテク……ツルッ バシャァ! 唯「あっつぅぅーーーーー!!!」 ジャー 唯「うう、貴重な食料が……」 唯「でも良かったぁ、火傷しなくて」 唯「夕御飯、買いに行かなきゃ……」 唯(そうだ、ついでに憂への手紙も出してこよう) ガチャ 唯「うわぁ、お外真っ暗」 ―――――――――――――――――― 店員「ーっとぉござーしたぁ」 唯(でもやっぱり買うのはカップ麺なのね……) ガヤガヤ 唯「ん?」 唯(なんだか騒がしいなぁ) 「おい、何かあっちでライヴやってるらしいぜ」 「マジ? てか有名なバンド?」 「分からん。とりあえず行ってみよう」 唯(路上ライヴ?) 唯(なんだろう。私も付いていってみようかな) 唯「うわぁ、すごい人……」 「――え~皆さん、本日は夜遅くにお騒がせして、本当にすみませんでした」 唯(あれ、この声どこかで……) 「――次が最後の曲です。」 「――聞いて下さい『恋の方程式』」 唯(あそこで喋ってるのって……) 唯(あずにゃん!?) … ワアアアアアァァァァァァァ!!!!! パチパチパチパチ 梓「ありがとうございましたぁーーーー!!」 唯「あずにゃんだ……あずにゃんだ……」 唯「すいません、ちょっとどいて……!」 唯(もっと近くで……) 唯(ああもう、邪魔だってば!) 唯「ステージ裏にはどうやって回るんだろう……あ」 関係者以外立ち入り禁止 唯「ここ、入っていいのかな……」 唯「私、知り合いだし入ってもいいよね……?」 ガチャ……キィィ 唯「すいません、失礼しまーす」 唯「真っ暗……誰もいない……?」 唯「……すみませーん(ボソ」 ドンッ! 唯「キャアッ」 男「イツツ……」 唯「あ、ご、ごめんなさい! 大丈夫ですか……?」 男「いえ、こちらこそ……ってあれ、唯さん!?」 唯「えっ……聡君?」 聡「何やってんすか、こんな夜遅くに?危ないですよ」 唯「聡君こそ……こんな所で何やってるの?」 聡「え、いや俺は別に……」 唯「ギターなんか背負って」 聡「いや、その……そうだ、ちょっと梓さんに会いにいこうと思って!」 唯「ここにはいないみたいだよ?」 聡「え、あ、そうみたいですね!」 唯「怪しい……」 唯「というか、聡君って、あずにゃんと話したことあるの?」 聡「えっと、何度か会ったことはあります。姉ちゃん経由で」 唯「ふーん……それで、そのギターは?」 聡「あ、これは……」 ガヤガヤ 唯「あ、あれ、あずにゃん達だ。戻ってきたのかな?」 聡「ヤベッ」ダッ 唯「あ、ちょ、ちょっと待って!」 唯「待ってってば!」ダッ 聡「付いてこないで下さいよ!!」 唯「なんで付いてっちゃ駄目なの!?」 聡「……ハァハァ。しつこいですね、唯さん」 唯「ハァハァ。だ、だって、聡君なんか変なんだもん!もしかして……」 唯「……もしかして、そのギターって盗んできたんじゃないの?」 聡「え、いやその……」 唯「ほら、やっぱり!」 聡「ち、違いますよ!! ハァハァ、……ここまで来たら大丈夫かな……」 唯「聡君がそんなに悪い子だったなんて……。 大人しくしなさい、お姉ちゃんに引き渡してあげるから」 聡「ち、違うんです!……実は、俺がギター盗まれたんすよ!!」 唯「……はい?」 聡「ほら、最近楽器が盗まれる事件が多発してるじゃないですか?」 唯「そう、あれも聡君が犯人だったのね……」 聡「違いますってば! 俺も盗まれた被害者なんですよ!!」 唯「盗まれた? 誰に?」 聡「決まってます。梓さんのグループですよ!」 唯「あずにゃんが……?」 聡「梓さんのグループは、裏では有名な窃盗犯なんです。 あちこちから楽器を盗んでは、安い値で売りさばいて……」 唯「うっそだぁ」 聡「ホントですって! 俺も今日こっそり取り返しに来たんですよ、会場のスタッフに変装して!」 唯「それでそんな変なジャンパー着てたの? ……とにかく、信じられないなぁ」 聡「信じて下さいよぉ!」 唯「ところで、このまま行くと私の家だよ?」 聡「あ、そ、そうなんですか。 ……ていうか近いですね」 唯「安アパートだけどね。良かったら上がってく?」 聡「え、いいんですか?」 唯「どうぞ、まあ汚いけど。ただいまぁ、あずにゃん」 聡「お、お邪魔しま~す……っておわっ!」 スリスリ 猫「ぅにゃぁ~」 唯「こら、あずにゃん。驚かしたら駄目でしょ」 聡「……この猫、あずにゃんって名前ですか?」 唯「ううん、違うよ」 唯「あずさ2号っていうの」 聡「…………」 聡(勝手に人の名前を付けるのはどうなんだ……) 唯「その辺適当に座って」 聡「あ、どうも」 猫「うにゃぁ~」 スリスリ 唯「うふふ、聡君あずにゃんに好かれてるみたいだね」 聡「ハ、ハハッ……」 唯「ちょっと待ってね、お腹空いたでしょう?」 唯「はい、どうぞ」 聡「あ、どうも(って、カップ麺かよ……)」 唯「たーんと召し上がれ♪」 聡「いただきます」 ズルズル 唯「そういえば、聡君って、住んでるのこの辺?」 聡「もぐもぐ」 聡「いえ、実は……」 唯「えぇ、アパート追い出されたぁ!?」 聡「はい、それで最近はネカフェで寝泊まりしてます」 唯「そ、そうなんだ……大変だねぇ。そういえば、りっちゃんは?」 聡「姉ちゃんとはあまり連絡取ってないんで」 聡「あ、ごちそうさまです」 唯「いえいえ」 唯「ところで、このギターなんだけど……」 聡「俺のです。うちに帰ったら写真もあるんで、それが証拠ですよ」 唯「え、じゃあ、ほんとに聡君のなの!?」 聡「ホントです。梓さんたちが窃盗グループってこともホントです」 唯「うそ……でもそんなの信じられないよぉ」 聡「最近梓さんと会ったことは?」 唯「ううん、もうずっと。最後に会ったのは5年前くらいかなぁ……」 聡「5年もあれば人は変わりますよ。 唯さんも気を付けた方がいいっす、例えそれが親しい友人でもね」 唯「あずにゃんはそんな悪い事しないよ……」 聡「さあ、どうだか。 ……じゃ、俺はそろそろ失礼しますね」 唯「ってあれ、聡君、帰るとこあるの?」 聡「いえ、とりあえずネカフェにでも行こうかと」 唯「なんだ、一晩くらいなら泊めてあげてもいいよ?」 聡「え!? い、いや、悪いですって!」 唯「別に遠慮しなくてもいいよ? 優が昔使ってた部屋が空いてるし」 唯「ってあれ、聡君、帰るとこあるの?」 聡「いえ、とりあえずネカフェにでも行こうかと」 唯「なんだ、一晩くらいなら泊めてあげてもいいよ?」 聡「え!? い、いや、悪いですって!」 唯「別に遠慮しなくてもいいよ? 憂が昔使ってた部屋も空いてるし」 唯「それに、万が一何かあったらりっちゃん呼ぶから大丈夫だよ」 聡「そ、そうですか? それなら、お言葉に甘えて……」 唯「よし、じゃあそうと決まれば、憂の部屋に案内するね!」 ―――――――――――――――――――――――― 聡「うわぁ、綺麗な部屋ですね……」 唯「ここだけはよく掃除してるの。他は汚いけどね」 唯「あ、そこの押し入れに毛布入ってるから。 シャワー浴びるならお先にどうぞ、私リビングにいら」 聡「は、はい。すいません」 聡(先にシャワー使っていいのか……? ええっと、毛布は……) キョロキョロ 聡「あっ」 聡(あれは、唯さんと憂さんの写真だ) 聡(二人とも相当仲良かったらしいから、唯さんも一人で寂しのかな……) 聡(それにしても、憂さんはどうして唯さんを独りぼっちにして留学する事に決めたんだ……?) 唯(聡君、もうお風呂に入ったかなぁ) 唯「あれ」 唯(このギター、聡君が部屋に持っていき忘れたのか) 唯「懐かしいなあ……」 いつからだろう、私がギー太に触れなくなったのは。 唯「高校卒業してしばらくは続けたよね……」 いつのまにか、押し入れに入れっぱなしにして。 唯「指の先、ぷにぷにだよぉ……」 いつのまにか、軽音部の皆とも連絡を取らなくなって。 唯「ちょっと触って見てもいいよね?」 皆が新しい仕事を見つけてる間、私は憂に頼ってばっかりで。 唯「よいしょっ。あー、これだよ。この重量感」 終いには憂が留学して、今度は和ちゃんも頼って。 唯「ええと、ピックは、と……あ、あったあった」 2
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唯「あずなああぁあん」グリグリ 梓「も、も~唯先輩恥ずかしいですよやめてくださいよ~(うぅ…)」 律「ははは。唯嬉しそうだな」 梓「そうですねっ(うぐっ…服が…)」ヒクヒク 唯「きもちいい」 律「よかったなー唯」 梓「あ、あははは」 律「なぁ唯、おやつにするか?」 唯「おやつ!りったんおやつ」 律「じゃあ部屋戻って食べるぞ」 唯「りったんおやつ!あずなん!」グイッ 梓「えっ、ちょっ」 律「唯、梓靴脱がないといけないから唯だけ先行ってな」 唯「あずなん!あずなん!」グイグイ 律「唯」 唯「あぅ」パッ トテトテ 梓(ほっ……) 律「梓」 梓「はっ、はい」 律「…唯嬉しそうにしてるし、一緒にお茶でもしてくか?」 梓「えっ。えーっと…あの…その、わ、私親におつ、お遣い頼まれてるんでっ…」 律「そうか。悪かったな引き止めて」 梓(………) 梓「…ぁっ…でも、その少しなら…」 律「いやいいよ。じゃあな」 梓「は、はいすいません…」 律「謝るな」 梓「あっ、あの」 律「じゃあな」 梓「……」テクテク 律「……」 律「うっ」 律(何梓にあたってんだ私は…しょうがないだろ、普通はさぁ…) 唯「うー!うー!」ダンダン 律「はぁ」ガチャ 唯「りった、おやつ!」 律「はいはい」 唯「あずなん!あずなん~」キョロキョロ 律「梓帰ったよ。忙しいんだって」 唯「あずなん!あずなん!」 律「唯」 唯「ぅう りったん」 律「…お菓子もってくるからな~、へへ」 律「今日も泊まるしかないか」 律「着替えとりにいきて~…」チラ テレビ「アーンパーンチ!」 唯「むーむー、むはは」 律(…一人にしてなんかあったら嫌だしなぁ…連れてくのも今日病院往復してるしなぁ 絶対疲れた疲れた騒ぐよなぁ…) 律「しょうがないなー…」ピ 律「……あー聡?着替えもってきてほしいんだけど…」 律「い、いいよ適当に漁れよめんどくさいから…あぁ、じゃあメールで住所送るから」 律「聡に下着を触らせるはめになるとは…」 唯「あんぱん!あんぱん!」 ピンポーン 律「お」 ガチャ 聡「姉ちゃん持ってきたよ」 律「おー、早かったな。サンキュー」ゴソゴソ 律「何このチョイス…」 聡「し、知るかよ適当につっこんだんだよ持ってきてやっただけで感謝して欲しいし」 律「まぁサンキュー」 唯「りったん~、りった…」ピタリ 律「あ、唯」 聡「あ…(こ、この人が例の…)」 唯「……」コソコソ 律「あー、唯。これは聡。弟だよ」 唯「……」 聡「さ、聡です、どうも」 唯「……さとし」 聡「そ、そうです聡です」 唯「おとうと」 律「憂ちゃんはいもうとだよなー」 唯「うーいー、うーいーー」 律「はは、今日会っただろ唯。また明日な」 聡(姉ちゃん何言いたいのか分かるのか?慣れてんのかな。大変そうだ) 聡「姉ちゃんなんか手伝おうか?」 律「ん?んーじゃあ弁当か何かさ、適当に買ってきてよ」 聡「分かったよ」 律「お前も食べてくか?」 聡「いいけどとりあえずお金」 律「分かってるよ、ったく…ほら」 聡「おっけー、んじゃ買ってくる。何がいい?」 律「えーっとなんかこう、幕の内っぽいやつ!」 聡「っぽいってなんだよ…じゃあ幕の内にするよ」 聡「…えと」チラ 唯「あぅ」 律「あ、あぁ唯はな、えーっと」 唯「あんぱん」 律「だそうだ」 聡「え、そんなんでいいの?」 律「んーまぁ…足りなそうならあれだから何か他に適当に買ってきて」 聡「わかった、じゃね」タッタッ 唯「さとし」 律「そう、さとし。似てるか?」 唯「りったん」グイグイ 律「はは、デコ押すな」 … 聡「買ってきたよ」ガサガサ 律「わりーわりー、ありがとな… っておい、なんでしょうが焼き弁当なんだよ」 聡「ま、幕の内なかったんだよ」 律「ぽいって言ったろ」 聡「わかんねーって!いいだろそれで」 律「つ、使えねー…」 聡「えっと…はいこれ、どうぞ」ガサ 唯「あんぱん!」 律「唯あんパン好きなんだ」 聡「そうなんだ。姉ちゃん良く知ってるね」 律「まぁそれなりに世話してるから…」 唯「あんぱん!あんぱん!」 聡「…?」 律「あ、あーこれなー。聡あのな…」ゴニョゴニョ 聡「え、ええ!?」 律「いいからやれって。今はお前をご指名なんだよ」 唯「あんぱん!あんぱん!」 聡「ほ、ほらーゆいちゃんぼくのおでこをお食べよ~^^(は、恥ずかしすぎる)」 唯「あんぱん!ひははw」モグモグ 律「唯うまいか~」 唯「あんぱん!あんぱん!」 律「ほらもっとやれ」 聡「えええええ」 聡「ほらーゆいちゃん、ぼくのおでこどんどん食べてよ~^^(もうヤケだな)」 唯「あんぱんwあんぱんw」モグモグ 律「ははは」 … 律「ごちそーさん」 聡「んじゃ俺そろそろ帰るね」 律「そうだな、あんまり遅くなるとあれだし」 唯「さとし!」 聡「はは、どうも」 律「じゃ気をつけて帰れよ~」 聡「うん」 聡「…姉ちゃん」 律「ん?」 聡(…あんまり無理するなよ、とか言いたいけど……) 聡「おやすみ」 律「あぁ、おやすみ」 聡「うん、それじゃ」 律「聡」 聡「なに?」 律「ありがとな」 聡「はは、いやーしっかりしてる姉ちゃんってのも物珍しくてよかったよ~ははは」 律「なんだとこのっ」ブン 聡「あぶねっ!じゃあねー!」タッタッタッ … 律「ふー、よし唯フロ入るか」 唯「おふろ!りったんおふろ」 律「服脱ごうな。唯ばんざいして、ばんざい」 唯「ばんじゃーい」 律「よっ と」スルスル 唯「りったんばんじゃーい」 律「いや私は自分で脱ぐから」 唯「ばんじゃーい!」 律「わ、わかったよ…ばんざーい」 唯「うー、うー」 律「ひ、ひっかかってんじゃん…く、くるし」 律「……唯ちょっとそこ立って」 唯「あぅ」 律(真横に並んで…)チラッ 律(……) 唯「りったん」 律「え?ははは!入るか!」 唯「りったんおふろ!うー」 ガララ 律「目閉じてろよー」ワシワシ 唯「あぅ うぅ ひははw」 律「くすぐったいか?」 唯「くすぐったい」 律「がまんがまん」ワシワシ 唯「ううー、ぅぁー」 律「もうちょっともうちょっと」ワシャワシャ 唯「ぅあ!」バッ 律「うわ!しょーがないなー、ほらもう流すから」ジャー 唯「あう~ ぅうー」 ジャー 律「……ん?」 律(肩のあたり髪に隠れてたけど、なんかこれ) 律(アザかな?微妙だけど) 唯「ぅうー ひああ」 律「よし、もういいぞー」 唯「おふろ」 律「おぉ、入れ入れ」 律「ふー」ザバーッ 律「ごくらくごくらく…ってオッサンか私は」 唯「おっさん、りった」 律「こら」 唯「おっさー」 律「……」 律は病院での憂の事を思い出していた。 憂『お姉ちゃんのばかっ!どうしてこうなのっ!』 律(……あの時についたのかなぁ…) 律(そ、そうだよな。そうだよきっと…) 唯「ぅぶぶ」ブクブクブクブク… 唯「ぷぁ」ザパッ 律「…なぁ唯」 唯「ほぁ」 律「………」 唯「りった」 律「お、おっさん!」 唯「ひははwおっさ!」ジャバジャバ 律「そろそろ出るぞー」 唯「ほああ」 … 律「唯、明日は学校行こうな」 唯「んん」 律「私も保健室一緒に居てやるよ」 唯「んぁ、りった」 律「分かった分かった、寝るぞー」パチン 4
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Top 用語一覧 エネファーム エネファーム 聡が自慰行為をすること。または聡自身を指す言葉。 由来は、唯「家出しちゃった…」内の聡の設定から。 上記作品にて聡があまりにも女性に対して劣情を抱いたので、それが大きな反響を呼び、この呼び名が自然と広まっていった。 以後しばらくの間、聡=変態として書かれることがブームとなった。 また、聡自身をエネファームと呼ぶことも同時に定着し、聡はエネファームという新たな地位を確立するに至った。
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マクロスF Blu-ray Box Blu-ray マクロスF ギャラクシーライブ 2021 リベンジ 発売日:3月24日・6月22日 ●既発売BD、DVD、BD-Boxのオーディオコメンタリーを再収録(全13話分) ●キャラクターデザイン<江端里沙> 描き下ろし収納ケース ●第1話は、2007年12月放映版(デカルチャーエディション)、 完全版(ヤックデカルチャーエディション)ともに収録。 ●第25話は全長版を収録。 ここを編集 2008年4月放送開始。超時空要塞マクロスの25周年作品。劇場版に虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~、恋離飛翼~サヨナラノツバサ~が、PV集に娘クリ Nyan×2 Music Clipが、旧マクロスシリーズにマクロスプラス、マクロス7、マクロス ゼロがある。 http //www.macrossf.com/ 総監督 河森正治 監督 菊地康仁 原作 河森正治、スタジオぬえ シリーズ構成 吉野弘幸 ストーリー構成 河森正治 キャラクターデザイン 江端里沙、高橋裕一 バルキリーデザイン 河森正治 メカニックデザイン 石垣純哉、高倉武史 メカニカルアート 天神英貴 コンセプチュアルデザイン 宮武一貴 セットデコレーター BRUNET STANISLAS 動画検査 田中保美、藤岡千秋、三好誠治、餅月潤一、佐々木隆司、Lee Kwan woo、池牟禮明子 美術監督 吉原俊一郎 美術設定 塩澤良憲、平澤晃弘 色彩設計 中山久美子 色彩設計補佐 竹澤聡 撮影監督 高橋なおみ CGIテクニカルディレクター 八木下浩史 CGIプロデューサー 橋本トミサブロウ CGIディレクター 高橋将人、原田丈、井野元英二 モニターグラフィックス 笹倉逸郎、HIBIKI モーショングラフィックデザイナー 笹倉逸郎、HIBIKI、石川寛貢 メインバルキリーモデリング 池田幸雄 CGIデザイナーチーフ 町田政彌、森野浩典 ビジュアルエフェクト 笹倉逸郎 編集 定松剛 音響監督 三間雅文 音響効果 倉橋静男 録音調整 内田誠 音響効果助手 山谷尚人 録音助手 林淑恭、山口博美 音楽ディレクター 井上裕香子 音楽 菅野よう子 スペック設定 千葉昌宏 タイトルデザイン 鎌田誠 アニメーションプロデューサー 葛西励 アニメーション制作 サテライト 脚本 吉野弘幸 絵コンテ 河森正治 菊地康仁 阿保孝雄 赤根和樹 田中孝行 原博 鹿島典夫 松田清 福田貴之 殿勝秀樹 演出 田中孝行 松田清 間島崇寛 福田貴之 土屋日 金澤洪充 鹿島典夫 政木伸一 古川政美 奥野耕太 作画監督 高橋裕一 江端里沙 関口雅浩 猪狩崇 藤川太 江畑諒真 丸藤広貴 三浦珠美 大籠之仁 鈴木信吾 山中正博 KIM YONG-SIK 小倉典子 和田伸一 相坂ナオキ 入江篤 塚原元 大塚八愛 ■関連タイトル マクロスF Blu-ray Box Blu-ray 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF ~時の迷宮~ 特装限定版 Blu-ray マクロスF ギャラクシーライブ 2021[リベンジ]〜まだまだふたりはこれから! 私たちの歌を聴け! ! 〜 限定盤 マクロスF ゼントラ盛り Blu-ray Box 超時空要塞マクロス 河森正治デザイナーズノート マクロス音楽証言集 1982-2018 Blu-ray 劇場版 マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Blu-ray 劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~ ねんどろいどぷち マクロスヒロイン ねんどろいど ランカ・リー ねんどろいど シェリル・ノーム 劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ シェリル・ノーム フィギュアーツZERO シェリル・ノーム 黒うさぎ マクロス30周年記念 マクロス・シリーズトレーディングストラップ マクロスF ギャラクシーツアー FINALin ブドーカン マクロスF ボーカルコレクションアルバム「娘たま♀」 完全保存版!マクロスF 2059 MEMORIES やさしいピアノソロ マクロスF フィギュア・ホビー:マクロスF マクロスF 1/72 VF-25F メサイアバルキリー アルト機 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! 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聡「……」(ボー 律「どうしたんだ、聡。 合宿からずっとぼーっとしっぱなしだぞ! 気合入れろ!気合!!」 聡「…姉ちゃんか… !! そうだ!姉ちゃん!金貸して!金!!」 律「なんだ!?どうした? もしかして彼女でもできたか~? デートにでも行くつもりだろ?(ニシシ」 聡「違うよ! 俺!ギターやりたいんだ!ギターが欲しいんだよ!! ギターっていくらくらいするんだ!?」 律(ほほう…わが弟ながら知恵を使ったな。 将を射んとすれば先ず馬を射よって、 梓に近づくためにギターを始めようって魂胆だな?) 律「まー、5万位準備できれば大丈夫だろ! お年玉の貯金って残ってたか? 足りないならおこずかい前借しな。 姉ちゃんも一緒に頼んでやるからさ!」 聡「ほんと!? ありがとう!姉ちゃん!!」 律「てなことがあってさ― 聡がギター買うことになったんだ。」 唯(おお!) 澪(聡の奴…) 紬(あらあら) 律「でさ、買いに行くとき梓にも一緒に行ってもらいたくって。」 梓「私ですか?」 澪「それはいい考えだな! 私たちはギターのことはそんなに詳しくないし! ギターのことはギターの梓に聞くのが一番だから!」 唯「澪ちゃん、私もギターだよ?」 律(こいつは…空気読めよ!) 紬「で…でも唯ちゃんはギターの理論とか仕様とか、あまり詳しくないでしょ? 梓ちゃんならそういうことにも凄く詳しいし、 初めてギター買う聡くんには適任だと思うわ。」 唯「む―…むぎちゃんまで!」 律「ま、そういう訳だから、今度の日曜日、一緒に行ってくれないか?頼むよ!」 梓「ハァ…そういうことなら…別にいいですけど…」 次の日曜日 律『私は直前まで用事があるから現地集合な。 一緒に選んでくれる人がいるから先に合流しててくれ。』 聡「…と言われて一人で来たけど…」 梓「あ、聡くん。久しぶり。」 聡「梓さん!お久しぶりっす! 一緒に選んでくれる人って梓さんだったんですね。」 梓「うん。今日は律先輩も一緒に来るって聞いてたけど…」 (prrrr prrrr) 梓「私の携帯…律先輩からだ。 もしもし…」 律『ごめん、今日一緒に行くつもりだったんだけど 用事が思ったよりも長引いていけそうにないわ。 悪いんだけど二人で先に行っててくれる?』 梓「はぁ…用事ってなんだったんですか?」 律『えっ!?それはなんだ!受験勉強的なものに関係するもので…』 梓「夏期講習で補講にでもなったんですか?」 律『そう!それだ、それ! と、言うことで後は頼む!』 梓「にしてもタイミングいいですね。 今、ちょうど聡くんと合流したところなんですよ。」 律『え!?いや、そうか!いや、たまたまだよ!たまたま! じゃあ頼んだぞ!!』 (Pi!←電話を切る音 律「危うくばれるところだった…」 澪「律が一人で墓穴掘ってたんだろうが!」 紬「そりゃタイミングはいいに決まってるわよね。 今、こっそり様子を見ながら電話かけてるんだもの。」 梓「と、いうことで、律先輩は来れないみたい。」 聡「なんだよ!姉ちゃん! ドタキャンとか勘弁してくれよ…」 梓「律先輩らしいといえば律先輩らしいです。」 聡「学校でもこんな感じなんだ? 家でもいつもこんな感じでさ…いつも困らされてるんだよな~」 梓「ふふっ… 律先輩の弟をするのって大変でしょ?」 聡「まぁ…でも、映画や…この間の合宿に連れてってもらったり、 色々面倒見てくれるんで頭はあがんないんですよw」 ~~~~ 唯「なんか、親しげに話してるよ!りっちゃん隊員!」 律「うむ。聡のまぬけ面は見飽きたがなかなか良い傾向だぞ!唯隊員!」 澪「何やってんだ…」 紬「うふふ…」 回想シーン 律『いいか聡! 忙しい中時間を割いてお前のギター選びに付き合ってやるんだ! お礼に食事くらいはおごれよ! 私だけじゃなく、一緒に来てくれる人にもだ!』 聡『分かったよ! なんだよ、そんなにおごってほしいのかよ?』 律『いいから!とにかく、ギターを選んでもらったら必ずお礼に食事をごちそうするんだぞ! 楽器屋から近いところでは、ここら辺りがなかなかおしゃれでいい感じだから、 ここ!この店で必ず食事をおごるんだ!』 聡『うっさいなー!分かったよ! おごるから。もー。』 回想シーン終わり 梓「……てな感じで、最初はこれがいいと思うよ。」 聡「ありがとうございます、おかげで助かりました。」 (姉ちゃんはお礼に食事をごちそうしろって言ってたよな…) 「あの…これから時間あったらお礼をしたいんで食事でもどうですか?」 梓「え…でもそんなの悪いよ。」 聡「いえ、大丈夫っす。 梓さんのおかげで思ったよりもいい買い物が出来たんで。 それに、梓さんにお礼もしなかったって姉ちゃんにばれたら 締め落とされそうなんでw」 梓「律先輩なら…ありうる… それじゃあせっかくだからごちそうになろうかな。」 聡「ありがとうございます!」 梓「お礼を言うのは私の方だよ!ww」 聡「そうでしたねww」 後日。 律「で、ギターの方はどうなんだ?」 聡「なんか…うまくいかないんだ… 合宿のライブの梓さんみたいなのは無理としても、 あの時教わったくらいは…って思うんだけど…」 律「まー、楽器ってのは自己流でやっててもなかなかうまくならないしな。 ちゃんとした先生について教わらないと。」 聡「ギター教室とか通うの?」 律「違うよ、バカ! 一緒にギター選んでくれたいい先生がいるだろうが!」 聡「梓さんに!?いや…いくらなんでもそこまでお世話になるのは…」 律「大丈夫!あいつは生真面目だから今頃聡がどうなってるか心配してるくらいだって! いいから電話してみろ!」 聡「なんだよ!姉ちゃんが連絡してくれるんじゃないのかよ!?」 律「自分のことなんだから自分で何とかしろ!」 聡「こんなことまで聞いちゃって申し訳ないんですけど、 何から練習したらいいか教えてほしくって…」 梓『んー…電話じゃあちょっと伝えにくいな… じゃあ今度の休みに一緒に練習する?』 聡「いいんですか!? じゃあ次の休みに行きますから!」 梓『あ、いいよ。私が聡くんの家に行くから一緒に練習しよ。』 聡「ありがとうございます! それじゃあ待ってますんで!!」 (Pi! 律「なんて?」 聡「今度の土曜日、教えに来てくれるって。」 律「なんと!? いや~遂に聡も家に女の子を招くようになったか! これはお赤飯を準備しておかないとな!w」 聡「いたた…背中バンバン叩くなよ!なんだよ、それ? なんでそのサムズアップなんだよ!?」 4
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広辞苑で「セカンド」と引いてみました。 セカンド【second】 1,第2。2番目。 2,野球で、二塁。また、二塁手。 3,セコンド=(ボクシングの選手の介添人。 4,男声合唱において上から二番目の高音部を歌うパート。 とあります。まぁ、どの広辞苑にも4番は載ってないでしょうが(笑)。 皆で良い歌作りをするため、常に精進しようと日々がんばっております。そんなセカンド今後ともよろしくお願いします!! 三年生 金井 魁(カナイ カイ) 帆立 平成24年度指揮者。 見ての通りフルネームのゴロがいい。 付けられたあだ名は「帆立」だが、以前は何故か「貝柱」と呼ぶ人が多かった。最近は「貝柱」と呼ばれることは減っている。 ぶっちゃけ部長より皆の前に立つ頻度が高い。 基本的に明るい性格であるため、彼がいるだけでセカンドの雰囲気は一気に変化する。がしかし、本人曰く「対人恐怖症」らしく、何故か同パートなのにあまり会話しない関口氏にしょげているとかいないとか。 関口 淳史(セキグチ アツシ) あっちゃん 元前橋三中剣道部三代目。 かわいい顔をしている割に背が高い。 最近踊っている動画を某動画共有サイトに投稿したらしい。別名“「あ」の字”。 平成23年度優曇華実行委員長であり、その壮大で慈愛に満ちた挨拶は、聞いたもの全ての心を打った。 アカペラではボイパを担当しており、休憩中等には頻繁になうとの共演が見られる。 ある条件下で登場する、裏人格のあっちゃんは“黒あっちゃん”または“黒あっさん”等と呼ばれている。 夏の暑い日にはベランダで「水の精霊」を披露したりもしている。 二年生 佐藤 匠(サトウ タクミ) ザラメ セカンド唯一?の二年生。 なんと休日は趣味でモトクロスをしているという音楽部では貴重な人材である。 練習に対してはとても真面目であり、セカンドの三年生よりも真面目に取り組んでいるということもしばしば。 今後セカンドを良い方向に引っ張ってくれる存在になるに違いない。 二年生のアカペラではコーラスを務めている。 写真のとき目をつぶってしまっていることが多い。これについては「デフォルトです」と本人談。 ≪平成24年卒≫ ◆飯島 荘太(イイジマ ソウタ) 独学でピアノを弾いていて、平成23年度優曇華では自ら合唱編曲した曲と共に伴奏を披露した。その際前奏でミスをしてしまうが、終了後「弾き終えた時嬉しかった」と本人談。毒舌が激しく(本人も自覚はあったらしい)、かなり強めの毒を吐くこともしばしばあった。また極度の甘党であったようで、アイスティーにスティックシュガー1本入れても「苦い」らしい。 パンフレット班長も務め、クオリティの高いパンフレットを製作していた。SOTA。 ◆稲田 純也(イナダ ジュンヤ) ニックネームはライスであったが、好物は麺類だったらしい。 楽譜を読むのは苦手であったが音感が良く、アカペラのリードを務めたりするなど周囲から一目置かれていた。アンケートでの人気は非常に高く、平成23年度優曇華の「輝いていた人ランキング」では堂々の1位を獲得。ノッてくると時々理性が崩壊して驚くべき言動を起こしたりしていた。趣味はF1・野球・韓国グルメなどらしい。ライス。 ◆岡部 智洋(オカベ トモヒロ) 囲碁部と兼部、囲碁の方では関東大会に出場するなどかなりの実力。その割に音楽部にはほとんど出席していたので、逆に心配になる程であった。 とある日のアカペラ練習時に「ドヤ顔」なるものを行ってしまったところ、一部の部員にしばらくネタにされてしまっていたことも。平成23年度優曇華では1曲目において「だけど、涙が出ちゃう。女の子だもん。」という某漫画のセリフを放ち、会場の笑いを誘った。 独学でボイパを練習していたので、入部当初からボイパの使い手であったらしい。ニックネームの由来には深い訳があったようである。アカペラチーム、「烏賊」HOTのリーダーも務めていた。ODA。 ≪平成23年卒≫ ◆倉林 空(クラバヤシ ソラ) 前橋三中組の一員。一年時から既に数学コンテスト優秀賞を得るなど比類なき頭脳を持っていて、ルービックキューブを数十秒で完成させることも可能。アカペラグループのリーダーとしても活躍した。また発声も上手く、多くの後輩から慕われていた。空。 ◆瀬戸 悠二(セト ユウジ) 眼鏡を取るとサンダーバード。ボイパの一番の使い手。がしかし、しばしば「自分探しの旅」に出掛けてしまっていた。二度と帰ってこないのでは、と噂されるも優曇華直前「旅」を終えて音楽部に復帰。優曇華では「輝いていた人ランキング」で一位を獲る大活躍を果たす。Yuji。 ≪平成22年卒≫ ◆大石周平(オオイシシュウヘイ) 音楽部当時唯一の太田市民。まれに見る非常に美しい歌声をもつ。ソロを数多く受け持ち活躍した。 ≪平成20年卒≫ ◆石川遥至【イシカワハルユキ】 フォークソング研究会名誉会長。三代目アニキ。 ◆松本弘樹 元部長兼指揮者。魚屋「魚松」時期当主。 ≪平成19年卒≫ ◆萩原 茜【ハギワラアカネ】 元裏部長。キングおぶレッドポインツ。 ◆藤井 淳【フジイジュン】 帰国子女。二代目アニキ。 ◆松井 健【マツイケン】 京大生。マツケン。 ◆茂木脩佑【モギシュウスケ】 学生指揮者。ハム。 ≪平成18年卒≫ ◆飯嶋 肇【イイジマハジメ】 ◆竹澤 芳樹【タケザワヨシキ】 ◆千木良 純貴【チギラジュンキ】 ≪平成17年卒≫ ◆小林 和樹【コバヤシカズキ】 平成16年度遅刻ポイント所有記録保持者として有名ですが、実は努力家なバコさん。部活に対するメリハリのつけ方が印象的でした。 ≪平成16年卒≫ ◆石原徹【イシハラトオル】 知る人ぞ知る音楽部二代目神。実は、素晴らしく響く裏声の持ち主で、彼の「もののけ姫」は必聴です!! ◆中村浩規【ナカムラヒロノリ】 平成15年度部長&指揮者として、部活をまとめ続けてくれました☆また、音楽部が誇る名司会者としても部員に慕われています。 ◆吉田一樹【ヨシダカズキ】 的確なアドバイスで音楽作りに貢献する一方で、 WITHOUT NACのリーダーや、クリコンのポスターや、定演パンフの表紙など、デザイナーとしても活躍☆
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―30分後― 律「できた!」 澪「えっ………」 唯「……んん?」 律「……なに?」 紬「……思ったよりおいしそうだから、驚いているのよ……」 律「そう……」 唯律澪紬聡「いただきます!」 パクッ 唯「まぁぁっぁずぅううう!」 律「えっ……」 澪「………」パクパク 紬「ふっ……」 聡「え?」 澪「くっ………」 律「……ごめんね」 唯「……あはっ、冗談だよ~」 律「び、びっくりしたなー……うん……」 聡「……」モグモグ 紬「……パラパラしててお店のチャーハンみたい」 聡「……あっ、レタス入ってる、大きい……」 聡「姉ちゃん…レタス……」 律「……食べなさい」 聡「はぁ……」 唯「……」モグモグ 澪「聡……レタス私の皿に入れな」ちょいちょい 聡「あっ、ありがとう」 ヒョイ 澪「くくっ、なーんてね、唯、パス!」 ヒョイ 唯「来ると思った、紬ちゃん、パス!」 ヒョイ 紬「りっちゃん、パスよ!」 ヒョイ 律「……えっと」 律「唯、パース!」ワクワク ヒョイ 唯「ん……」パクパク 律「………」 澪「……食べ終わったら昨日の残りの花火するか」モグモグ 紬「そうね……」 律「……へへっ」 唯律澪紬聡「ごちそうさまでした!」 唯「花火、花火♪」 澪「へへっ……」 律「昨日は雨だったからなぁ……」 紬「湿けてないかしら……」 ―外― 澪「……火、つけてみる」 律「うん」ドキドキ 澪「……」 プシャァアァァァ 澪「おぉ……湿けてない」 唯「夏は……やっぱ花火だね」 聡「打ち上げもやりましょうよ」ワクワク 紬「……聡君、焦らないでぇえええ!」 紬「わかった……?」 聡「は、はい」 プシャァアァァァ 律「えへへ、楽しい」 澪「……律、かわいいな」 唯「うん……」 澪「……線香花火、やろう」 唯「うん……」 シュボッ 澪「……線香花火っていいよな、素朴で」 唯「ん……」 律「それそれー」プシャァアァァァ ドンッ 律「あっ、ごめん、唯」 唯「………落ちた」 澪「儚いな……」 唯「やってくれるねぇ……」 律「……ご、ごめん」 唯「へへっ、冗談、冗談」 律「なんだよー……」 唯「……」 紬「ねずみ花火やりましょ……」 唯「おっ、いいねぇ」 シュボッ シュルルルルルルル 律「おーおー、回ってる」 シュルルルルルルル 澪「えいっ!」 ……… 律「なんで踏んだ?」 澪「怖かったから!」 律「あー、わかる……」 紬「打ち上げ花火……やりましょ」ドキドキ 唯「待ってましたー……」 澪「……」 澪「火、つけるぞ」 律「うははっ」 ドキドキ 澪「離れろー!」 ダーーーッ 紬「……」ドキドキ 唯「……」 ドキドキ 聡「……」 ドキドキ 澪「あがれ、あがれ……」 ………… 律「あれ……?」 澪「湿けてたかな?」 唯「聡君、ちょっと見てきて」 聡「ええ? 怖いですよ」 紬「できるわ、がんばって!」 おそるおそる 聡「………」 ピュウウウ! 聡「うわっ!」 パーーーン! 律「聡、大丈夫かー?」 澪「……音デカイなぁ」 唯「うん、びっくりした……」 律「きれいだなぁ………」 律「私も火つけたい!」 ドンッ!バシャ 唯「バケツの水が……」 澪「これは……湿けたな」 律「ご、ごめん……」 紬聡「………」 澪「……もう花火はやめだ、中入るぞ」 律「…………」 唯「……お風呂入ろう」 澪「……うん」 聡「……」ドキドキ ―お風呂― 澪「花火、楽しかったな」 律「………」 唯「………」 紬「ええ……」 律「……あのさ、こんな狭い湯船に4人一斉に入るっておかしいよね?」 澪「……え?」 紬「……よく分かんないこと言わないで」 律「……誰かが湯船から出て体洗ったりすればいいんじゃないの?」 紬「あぁ、確かに……」 唯「じゃ、私から……」ザバッ 唯「………」ワシャワシャ 律「昨日はさ、体洗う時も一斉に洗ったからな……」 澪「ん……」 唯「………」ワシャワシャ 唯「あっ……ボディソープで頭洗っちゃった……」 澪「ふっ……」 律「……ボトルに書いてあるだろ、普通間違えないよ……」 唯「……シャンプーで体洗おう」ワシャワシャ 律「………」 ―リビング― 唯「気持ちよかったー」 律「……今日はアイス4つ買っといたよ」 澪「おお……」 唯「……」ペロペロ 律「……」ペロペロ 澪「……」カリカリ 紬「……」シャリシャリ 唯「うっ……頭が痛い」 唯「……いったぁあああ……」 唯「はぁ………」 律「ゆっくり食べな」 澪「……なぁ、律」 律「なに?」 澪「私も頭痛い……」 律「……」 澪「聡って……」 律「……聡がどうかした?」 澪「……クロスワードパズル好きだよな」 律「……あぁ、ずっとやってるよ」 紬「ふふ……」 律「?」 律「……もう2階行こうか」 ―律の部屋― 律(………なんかすごい疲れた) 澪「明日も泊まっていい?」 律「えぇっ………」 唯「わーい♪」 紬「タノシイワー」ワクワク 律「ん……いいよー」 紬「ヤッタワー」ワクワク 唯「ねぇ、あれしよう」 澪「………枕投げだな!」 律「おっ、いいね……」 唯「いっくよー!」 ポンポンポン 澪「うわっ、いい枕投げるな」 律「へへっ、私のも食らえ、みおー!」 ヒュン ボスッ! 澪「ふぎゃっ…………」 唯「あっ……」 紬「……ちょっと」 ん 澪「うわっ……いったぁ……」 律「ご、ごめんね」アセアセ 澪「……いや、いいよ」 律「……そ、そう?」 澪「隙ありぃぃぃいいいっ!!」 バスッ! 律「くぅぅううう………今のは効いたぜ……」 紬「タノシイワー」 唯「………」 紬「ソイヤ、ソイヤ」 ポンポンポン 唯「紬ちゃんすごーい!」 澪「それそれーーー」 ポンポンポン 律「あっはっはぁあああ!」 ガチャ 聡「……ちょっと、うるさいです」 律「ん……」 バタンッ 唯澪紬「ふううううううう!」 ポンポンポンポン 唯「枕投げ、最高ぉおお!」 ―聡の部屋― 聡「うるさい……クロスワードパズルに集中できない……」 聡「ええっと……横が……」 あぁああん 聡「え!? なに?」 シーーーーン……… 聡「………」ドキドキ ―律の部屋― 律「………変な声出すなよ」 澪「ごめん………」 ガチャッ 聡「……あの、大丈夫ですか?」 律「?」 律「………大丈夫だけど」 聡「そう……」 バタンッ 唯「なんか飽きてきたー」 紬「そうね、腕も痛いし……」 律「疲れたし、もう寝るか」 澪「賛成………」 唯「おやすみー………」 律「……電気消すよ」 カチッ 律「zzz……」 唯「zzz……」 紬「zzz……」 澪「………」ムクッ スタスタ ガチャッ バタンッ 澪「喉乾いたなぁ…………」 ジャーーーーッ 澪「……」ゴクゴク 澪「………うまい」 澪「………うわっ!聡いたのか……」 聡「………」 澪「……どうしたんだよ」 ジャーーーーッ 聡「なんか……耳が痛くて……寝れないんだ」 澪「………耳が?」 聡「耳鳴りっていうのかな……なんかキーンとして……」 聡「うん………」 聡「はぁ………」 澪「……幽霊と目が合ってるときに、耳鳴りがするらしいな」 聡「怖いこと言わないでよ……」 澪「きぃぇぇええええ!」 聡「うわーーっ!!」 7
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律「なぁ、唯」 唯「なにー?」 律「この前CD貸したじゃん」 唯「……?」 唯「あぁ、そういえば」 律「そろそろ返してくれないか?」 唯「……」 律「聡も聴きたがってるからさ……」 唯「ねぇ、りっちゃん」 律「ん?」 唯「アホウドリっているじゃん」 律「んん? いるけどそれがどうかしたのか?」 唯「アホウドリって国際保護鳥なんだって」 唯「名前にアホがついてるのに破格の扱いだよね」 律「うん…そうだな」 律「そんな話よりCD……」 唯「……」 律「?」 唯「今私が何してるかわかる?」 律「えっと……わかんない」 唯「息をとめてた」 唯「最近環境問題が気になって」 律「んん?」 唯「余計な二酸化炭素をなるべく出さないようにと思ってさ」 律「で、息を止めてたと?」 唯「うぃ」 唯「見てて」 唯「……………………………」 律「顔が青ざめていく……」 唯「ゴヘッ!……ゴヘッ…」 律「……」 唯「どうかな、これ?」 律「鼻の穴がフリーーだったぞ、塞げよ……」 唯「言われてみれば……!」 唯「では、気を取り直して…」 唯「フンッ・・・・・・・・・・・・・」 唯「………」 律「…」 唯「……………」 唯「プハッ………」 律「うん」 唯「あっ、CDカバンの中にあるから返すね」 律「持ってたのか?」 唯「今日返そうと思ってさ」 ガサゴソ 唯「はい、すっごくよかった!」 律「うん」 律「……ってこれ8センチCDじゃんか」 唯「聴きすぎたら摩擦で……4センチ分消滅した」 律「……」 律「消滅した分はどうした?」 唯「憂にあげた」 律「そんなもの欲しがったの?」 唯「うん、小さい瓶に詰めてた」 唯「かわいいでしょって……」 律「まぁ、分らなくもない」 律「ん?ちょっと待てよ……」 唯「なに?」 律「お前さっき‘消滅した‘って言ったよな」 唯「うん」 ガチャ 澪「おー、珍しく早いな」 唯「あっ、澪ちゃん」 律「おーっす」 澪「えへへ」チラチラ 律「ごきげんだな」 唯「あーーーっ!」 唯「澪ちゃんのカバンについてるそれ、12センチCDを聴きまくって8センチCDにした後にでる粉を詰めた瓶!?」 澪「おいおい、そんな騒ぐなよ」 律「ふむ……」 唯「どこで買ったの!?」 澪「この前東京に行ってきたんだ」ニヤニヤ 唯「いいなぁ~、やっぱ東京はすごいね」 澪「買ったのはネットでだけどな」 律(東京のエピソードいらねぇだろ……) 澪「……」ニヤニヤ 律「?」 唯「……」ニタニタ 律(頭が……痛くなってきた) 唯「憂も持ってるんだよ」 澪「へー、意外だな」 律「なぁ、12センチCDを聴きまくって8センチCDにした後にでる粉を詰めた瓶の正式名称は?」 澪「ん?」 唯「えっ……」 律「いやいや、私も買ってみたいからさ」 澪「ん?んんんんんんん!?」ズイズイ 律「いや、そんなに顔近付けんなよ……」 律(すっげー腹が立つ……) 唯「んんんんんんんん!?」ズイズイ 律(なんだ…こいつら) 澪「きぇえええええええ!」 律「えっ!?」 澪「?」 ガチャ 紬「ごめんなさい、遅くなって」 律(……助かった、まともなのが来た) 紬「きゃ!」 ドターーン! 唯「大丈夫?」 紬「いたた……」 澪「おいおい」ズイズイ 紬「大丈夫よ」ズイズイ 唯「私もやるー!」ズイズイ 唯澪紬「ふううううううううう!」ズイズイ 律「おい、どうしちまったんだ……」 唯澪紬「え?」ズイズイ 律「くっ」プルプル 律「それをやめろって言ってんだよ!」 律「ズイズイ近づいてくるな、気色悪い!」 唯澪紬「………」 律「お前らおかしいぞ………」 律「ちょっと、今日は帰るわ……」 律「じゃあな!」 バタンッ 唯澪紬「……」 唯澪紬「ふうううううううううう!」 律(死ね……!) ―田井中家― 律「あいつらどうしちまったんだ……」 コンコン、ガチャ 聡「姉ちゃーん、CDは?」 律「あっ…もう少し待ってくれ…」 聡「姉ちゃんのCDだから別にいいよ」 律「うん、ごめん」 聡「いいって、いいって、じゃ」 バタンッ 聡「………」 ―聡の部屋― 聡「クロスワードパズル面白いなー」カキカキ 聡「えーっと………」 聡「難しいなこれ」 聡「これ……難しすぎるぞ」 ガチャ 律「なー、聡」 聡「ノックぐらいしろよ~」 律「今日お父さんたち帰り遅いからコンビニで適当に夕飯済ませろだって」 聡「ふーん」 律「行くぞ」 聡「なににしようかな…」 ―コンビニ― 店員「いらっしゃいませ」 律「んー、この時間だといい弁当が無いな……」 聡「俺はフーセンガムでいいや」 律「お前ガム好きだっけ?」 聡「フーセンガムだけ好きだよ」 律「私は……何買おうかな」 律「あっ、今日雑誌の発売日だった!」 律「忘れるとこだった」 律「あったあった、これこれ」 店員「1000円になります」 律「はい」スッ 店員「……」ジーーーーッ 律(透かしがあるかどうか確かめるなよ……) 店員「はい、本物ですね」 律「……」 ―田井中家― 聡「フーセンガムうまい……」クッチャクッチャ 聡「見てて!姉ちゃん」 聡「ぐっ……」 プクーーーーーーーーーーーー 律「で、でけぇ……」 バァンッ 律「ひゃっ、でっかい音!」 聡「あぼぼーちょっぼだっばのでぃー」 律「すげぇな……顔の倍以上の大きさだったぞ」 聡「練習したんだぜ~」エッヘン 聡「次はもっといけるよ」 律「がんばれ、応援してるぞ」 律「………ひっく…ひっく」 聡「えっ、なにどうしたの?」オロオロ 律「……ひっく…雑誌買って夕飯買うの忘れてた…」 聡「……そんなことか」 律「お腹すいた……ひっく」 聡「しょうがないなー、待ってて」 律「?」 聡「よいしょっと」 ドサッ 律「?」 聡「好きなのどうぞ」 聡「寿司、焼き肉、ラーメン、ピザ、なんでもあるよ」 律「チラシか……」 聡「俺はまずラーメンからいくわ」 聡「ズッ、ズズズッーー、フーッ、フーッ」 聡「遠慮しないで、食べなよ」 律「じゃあ……焼き肉…」 聡「いいね」 律「ジ…ジューーー、ジュウウ…」 聡「おっ、うまいね」 律「えへへ、なんだか楽しくなってきた」 律「ジュウウウウウウ!」 聡「ちょっと火が強すぎるよ」 律「おい、そこの肉焼けたぞ!」 聡「はいよ!」 聡「モグモグ……うまい!」 律「いっぱい食べろよー」 聡「あっ、クロスワードパズルの続きしなきゃ」 聡「じゃあね」 律「……ジュッ」 律「次は……寿司にしよう」 律「へい、いらっしゃい、なんにしましょう?」 律「とりあえず……適当に握っちゃって」 律「へい!あらよっと!」 律「お待ち!」 律「うわーーー、おいしそう」 律「これを…一口で…」パクッ! 律「お嬢ちゃん、イイ食いっぷりだねぇ!」 律「えへへ、そんなことないですよ」 律「お次は……」 律「もういいや、疲れた寝よう…」 ―律の部屋― 律「………」パチッ 律「なんか眠れない……」 律「疲れてるはずなのに…」 律「羊を数えるか……」 律(羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹、羊が……) 律(いいぞ、いい感じだ……) 30分後 律(いい感じで眠くなってきた……)ウトウト ふうううううううううう! ズイズイズイズイズイズイ 律「うわーーーーーーー!」ガバッ 律「はぁはぁはぁ」 律「夢か……」 ヌルッ 律「うわ、汗びっしょり…」 律「いやな夢見ちまったな…」 コンコン、ガチャ 聡「姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ」 律「う、うん…分かってる」 2
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 地獄世界・「地獄百景」 第7話 「鬼と白梅」 襤褸を纏い、寂しい河原に座り込んだ少年の姿は異教の聖人にも似ていた。まだ堂々と魔が闊歩するこの時代だが、彼が人の姿をとった鬼と気付く者はいない。 じっと濁った水面を見つめる彼の名は聡角。長じては蒼燈鬼聡角を名乗る、酒呑、茨木と並ぶ名家の鬼である。故郷である地獄を出奔して数日、まだ年若い彼は鬼の力で病や傷を癒やし、人命を救う旅を続けていた。 戦乱、飢餓、疫病。その短い生涯を苦痛のみで塗り潰され、やがて聡角の住まう地獄へとやって来る夥しい亡者たち。 坐して彼らを裁き、再び罪に満ちた現世に送り出すことだけが、鬼の使命とは若い聡角には思えなかったのだ。 恐れられ、忌み嫌われる鬼とて、姿を変え善を積めば人界に秩序を与えられるはず、そして鬼がその名を神仏と連ねる日が必ず来ると信じ、彼は生まれ育った地獄を後にしたのだった。 (…梅か…) 黙想に耽る聡角の鋭敏な嗅覚が、まだ冷たい春の風に混じる仄かな香りを感じ取る。鮮やかに綻んだ蕾を求め彼は周囲に視線を巡らせたが、低い河原からは寒梅の枝を見つけることはできなかった。 「…ずっと川上の村や。こっからは見えへん。」 不意に聡角の耳元で愛らしい声が響き、姿の見えぬ声の主を探して静かに立ち上がった聡角の前に、ひときわ濃厚な梅の香りと共に一人の少女が出現した。 「…あんたは…鬼やな?」 ふわふわと聡角の頭上に浮かぶ可憐な彼女は白梅を想わせる純白の小袖を着ていた。自らと同じ孤独な化生の気配に納得した聡角は、静かに頷いて答えを返す。 「…梅の精か。それじゃずいぶん遠い散歩だな?」 「うん。香りが届くとこまでは、こうやって飛んで来れるねん。」 春の訪れを喜ぶように、彼女はほのかな芳香を振りまきながら、くるくると聡角の周囲を舞う。 辛苦に満ちた人界にあって、唯一聡角を慰めるものは移ろう四季だった。燦々たる夏の緑、黄金に染まる秋風、峻烈に地を覆う霜… 厳しい顔を少し和ませた聡角は彼女の本体、寒風に凛と咲く健気な白梅を観ようと風上へと歩きだしたが、疾風のごとく彼の前方に舞い降りた梅の精は、瞳に非難の色を浮かべて厳しい声を上げた。 「…あんたやろっ!? 病人や怪我人直しながら都に向こてるっちゅうアホ行者は!?」 唐突な怒声に少し戸惑った聡角は、彼女の膨れっ面をまじまじと見る。野に生きる獣や虫、ざわめく木々の言葉は何より早く地を駆けるのだ。聡角の噂はその主より早くこの河原を通り過ぎたようだった。 「…いかにも、できる限りの事はしている。」 「…ちょっと前に、権左ちゅう名前の刀傷の男の怪我を治したやろ!?」 権左という名に覚えはなかったが、二日前に酷い刀傷の男を助けたのは事実だった。凶相の男ではあったが、満身創痍の彼を捨て置けず、幾つかの鬼術と薬草で瀕死の彼を救ったのだ。 「…あの男は人殺しの野盗や。この土手の上…うちが咲いてる村の人たちが、必死に戦って追い払ったのに…」 「…されど死にかけ、助けを求めていた…」 聡角は、唇を尖らせ自分を睨む精霊を見つめながら、おずおずと彼女の怒りを解く釈明を口にした。暴力に暴力で応えて平和は無い。たとえ罪人のものであっても、等しく尊い命を守ることが世を善に導く礎になることを。 訥々と聡角が説く慈悲の教えに、白梅の精はさして納得する様子もなく聞き入っていたが、やがて眉間に皺を寄せた彼女はふわりと宙を舞い、頭から聡角に突撃した。 「うあ!?」 ごちん、と音を立てて梅の精の頭突きは説法中の聡角の額に命中した。意表をつかれてたじろぐ聡角に、梅の精は甲高い怒声を浴びせかける。 「屁理屈はええねん!! 鬼の癖に仕事もせんとこんな所でいらん事してからに!!」 梅の精の剣幕に気圧された聡角は言葉を失った。確かに彼女の言うとおり、地獄で死者を裁き、道を反れた魂を厳しく浄化するのが鬼の役目だ。 「…怖い鬼が地獄で待ってなかったら、なんぼでも悪い事する奴が出るやろ!! さっさと帰って亡者シバいてこい!!」 乱暴だがもっともな彼女の意見に聡角は沈黙を続けた。果たして、ただ今日を生き抜く為だけに殺し、奪う人間たちを断罪することが天が鬼に与えた使命なのか。 (…神仏はどうお考えなのか。今や人界こそ地獄、そして地獄にこそ救済が必要ではないのか…) そんな聡角の苦悩は、この短気な梅の精にも伝わったようだった。頭突きで崩れた結い髪を直しながら、彼女はぼそりと拗ねたように詫びる。 「…ごめん。鬼も…辛い仕事やな。悪人の相手ばっかりで、嫌われて。たまにええ事したら、うちに頭突きされて…」 「…謝ることはない。私は…余計なことをしたようだ。」 「…ううん、判ったらええねん…」 梅の精はしばらく所在無げに聡角の頭上を浮遊していたが、やがて照れたように小さな呟きを洩らした。 「…そや、うち明日は忙しいねん。一年一度の晴れ舞台や。」 「晴れ舞台?」 「…この辺で咲く梅はうちだけやから、あした村の人がみんな…わざわざ見に来るんや。ご馳走も何もない、情けないほど貧乏臭い花見やけどな…」 凍てつく朝霧のなか、雪よりも白く咲く小さな花が聡角の瞼に浮かぶ。誇りに満ちた眼差しで村の方角を見つめる梅の精の横顔を、聡角は美しいと思った。 「…日和に恵まれれば好いな…」 静かにそう答えた聡角はくるりと向きを変え、川下へと静かに歩み去る。梅の精は慌てて彼を追おうと舞い上がったが、その姿は無情な寒風にかき消され、透き通った声だけが聡角の背に追いすがった。 「…で、でも本当は今朝がいちばん綺麗に咲いてるねん!! 観てい…」 北風に散る香りと共に彼女の声は途絶えた。一度だけ振り返った聡角は、しばらく白梅の残り香を探るように佇んでいたが、やがて灰色の寂しい河原を踏みしめて歩き去った。 ◇ …前日と同じように赤茶けた藪を抜け、ごろごろと鈍色の石が転がる河原に降りた聡角は、昨夜から堂々巡りを続ける自問自答を繰り返した。 (…何故、戻ったんだ…) その答えは、何より理を重んじる聡角にしてはいささか乱暴なものだった。『神託』という鬼らしからぬ結論が、彼を昨日梅の精に出逢ったこの場所へ導いたのだ。 朗らかな彼女の声と、まだ観ぬ一輪の花。染み入る寒さに負けぬ凛とした生命力に、聡角は自らが求め続ける、万人を救済する強い力を垣間見たのだった。 しかし寒々と曇った空の下、二人が別れた場所を過ぎても、あの清楚な芳香は漂っては来なかった。 (…!?) 代わって聡角の鼻腔に、冷たい風に乗った焦げ臭い匂いが届く。不吉な予感に彼が慌てて駆け登った土手の下には、白梅咲く小さな村の最期が惨たらしく広がっていた。 (なんと…いうことだ…) 焼け落ちた何軒かの粗末な家屋からはまだ細く白煙が立ち上っている。悲惨な略奪の光景だった。怒りに満ちた鬼の眼をもってしても、生き残った住人の姿は見いだせない。 「…誰か!! 誰かいないか!!」 抵抗空しく斬られた者、為す術もなく矢に貫かれた者。そう広くない村落を巡った聡角は、一人の生存者も見つけられぬまま哀れな亡骸に掌を合わせ続けた。 そして己の無力を詫び、既に黄泉へと旅立った彼らの骸を荼毘に付そうとしながら、彼は村人たちが愛した可憐な白梅の姿を探し求める。あの愛らしい精霊の樹は無事だろうか… (…ここ…あんたの前…) 微かな応えが聡角の前、燃え落ちた梁の下から発せられた。梁に薙ぎ倒され、焼け焦げた梅の木は、もはや一片のくすぶる炭のようにしか見えなかった。 「あ…あ…」 悲痛な呻きと共に彼女に駆け寄った聡角は、掌が灼けるのも構わず重い梁を持ち上げ、無惨に折れた彼女の幹に触れた。 「大丈夫か!? 一体…」 (…権左が…仲間と仕返しに来て…みんな、殺されてしもた…) …彼女をこんな姿にしたのは、他ならぬ神仏を真似ようとした己の傲慢だった…抉るような後悔に震える聡角の手中で、灰となったか細い枝が音もなく崩れてゆく。 「…私は、どう…償えば良いのだ…」 (…しゃあないよ。あんたも悪気は無かったんや…) 「しかし…しかし…」 耐え切れぬ自責の念に、ただ爪で地を掻き毟る聡角の前に、白梅の精の霞む姿が横たわった。煤で汚れた青白い頬に、屈託ない昨日の笑顔はなかった。 (…何人かは逃げ延びた人も居る。その人らの為に、うちは来年も絶対に花を咲かすんや…絶対に、な…) 毅然と言い放ち、苦しい息のなかでようやく悪戯っぽい笑みを浮かべた白梅の精に手を触れ、聡角はありったけの魔力をその身体に注ごうとした。傷付いた幹と渇いた根に、再び瑞々しい生命を喚び戻そうと。 (…また、あんたは要らんことをする…これくらいで枯れるうちやない。それより…) 力なく白梅の指が差し示す先、壊れた荷車の影に、一人の亡者がブルブルと震えながら潜んでいた。 (…権左や。分け前のいざこざであっけなく仲間に殺されたんや…) 自らの死に取り乱した権左の霊は、聡角の視界から逃れようとさらに暗がりへと潜り込んだ。このまま彼の悪しき魂が闇に堕ちてしまえば、さらなる悲劇の連鎖は続いてゆくだろう。 強くなった北風が、罪なき者たちの嗚咽のように聡角の全身を刺す。鬼のなすべき務めは、やはりこの地上には存在しないのだ。 (…さ、行くんや!! あんたが助けるんは私やない。鬼は…この世で救いようのない、権左みたいな奴を救うんが仕事や…) 聡角の逡巡を断ち切るように、消えゆく精霊の叱咤が響いた。悲哀に満ちた顔を上げ、恐ろしげな鬼の姿に還る聡角を見届けた彼女は、最後にもう一度微笑んで、傷を癒やす深い眠りの底に沈んでいった。 (愛しい白梅よ、私は…私は…) 天を仰ぐ聡角に彼女が残した言葉は、彼の予見した『神託』だったかもしれない。自らの位置など知ることもできぬ無限の宇宙で、生きる者全てに与えられた始まりも終わりも判らぬ使命。 儚く、そして強い白梅の教えを噛みしめた鬼は、向かい合うべき弱き魂、地獄の業火に怯える権左の霊へと静かに歩み寄った。 ガチガチと歯を鳴らし、子供のように泣きじゃくる権左は何処でその道を誤ったのか。それを確かめ、過ちを正す慈悲の鬼こそ即ち『獄卒』なのだ。 「か、勘弁してくれ…地獄は嫌や…勘弁してくれ…」 「…立つのだ権左。私は長い贖罪の道を常にお前と並んで歩く。恐れることはない…」 朗々と響く力強い聡角の声に、権左がはじめてその憔悴した顔を上げた… ◇ …それから聡角は、数え切れぬ年月を数え切れぬ権左と歩き続けた。現世では重過ぎた荷物を共に背負い、その罪と同じだけ深い、彼らの嘆きに耳を傾けながら。 はにかみながら聡角に感謝を告げ、さらなる階梯を登ってゆく者、聡角のもとに留まり、共に宇宙の秩序を支える者。かつての罪人が光ある道を歩き始めたとき、聡角はいつも不屈の白梅をその瞼に浮かべる。 「……おい聡角、やっぱ駄目だ。こないだの修理から、昇降機構ずっと調子悪いからな…」 眉をしかめて遥か上空の専用ゲヘナ・ゲ-トを見上げた殿下は縁側からちょこんと腰を上げた。 ここは聡角の私邸。その広い庭園に集まった大勢の魔物たちは、ときおり夜空を見つめながら並べられた酒肴を楽しげに囲んでいる。 「ねぇねぇ聡角さま!! もう食べ物が無くなったニャ!!」 「『いすぱにあ』から出前をとったらどうかニャ?」 「…そうしてくれ。」 微笑んで頷いた聡角の背後で、このやたら騒がしい侍女二人組はピョンと跳んでハイタッチを決める。美しく着飾った宮廷侍女に、慣れぬ式服が少し窮屈そうな獄卒たち。 賑やかな宴会から少し離れた聡角は、まだ携帯ゲーム機のようなゲ-ト操作端末をいじくり回している殿下に答えた。 「…どうかご心配なく。こんな私用でお借し頂けただけで充分です。…ゲ-トからは私が降ろします。」 「…おかしいなあ。こないだは調子よく降ろせたんだが…そろそろ時間だよな…」 ため息をついた殿下が端末をポイと投げ捨てたとき、長い髪を結い上げた美しい獄卒が聡角に走り寄った。部下である彼女に予定通りの進行を告げた聡角は姿勢を正し、全身に満ちる魔素を虚空の一点に向けた。 「…ゲ-ト始動しました。秒読み、開始します。」 時を刻む獄卒の落ち着いた声。思えば自分はこの日の為に、『移魂の術』に磨きをかけ続けたのかも知れない…ふと、そう考えた聡角の背後から嬉しげな冷やかしが飛んだ。 「…しっかりやれよ聡角!! ゲ-トから女房落っことしたら、洒落になんねーぞおい!!」 だいぶ酔った、獄卒長紫角の声だ。生真面目な副官を茶化せる珍しい機会に紫角は有頂天のようだった。 しかしチラリと恨みっぽい眼を上司に向けた聡角の術は、生と死の門を越えた妻をしっかりと掴んでいた。名高い霊木『鬼寒梅』は今夜地上での長い役目を終え、彼女を待ち続けた鬼のもとへ嫁いで来るのだ。 「…ゲ-ト、開きます。」 聡角の裂帛の気合いと共に、黒雲の隙間から雷鳴が轟く。 「招!!」 一同が舞い降りた眩しい稲妻に目を覆った次の瞬間、丹精込めて手入れされた庭の一隅に、見事な白梅が静寂に包まれ佇んでいた。 「…おお…」 闇に映える白い花に、最も無骨な獄卒さえ息を呑む。そして墨色の幹からさらに見目麗しい花嫁がその姿を現したとき、この婚礼に集まった全員が深い感嘆の吐息を洩らす。 馥郁たる香りに包まれ、慎ましく夫の傍らに並んだ白梅の精に、かつてのおてんばな少女の面影はない。 焼け焦げ、捻れた幹から逞しく新芽を伸ばし、驚嘆する人々の目を長年楽しませ続けた彼女は、今や落ち着いた趣を備える艶やかな妖となっていた。 「…鬼寒梅と申します。山家育ちの不調法者ですが、何卒よしなに…」 「…殿下殿下、迎えの御言葉ですニャ!!」 「お、おう…」 侍女長に促された地獄の皇子が、ぎくしゃくと進み出て婚礼の開始を告げる。離れてなおひとつの魂であり続けた鬼と白梅、その二人きりの時間は、まだもう少し先のようだった。 上へ